- データの3つの保存先と、その確かめ方
- iPhoneの「取り除く」と「削除」の違い
- 同期・バックアップ・書き出しで気をつけること
結論
アプリを消そうとして、「中のデータはどうなるのだろう」と手が止まることがあります。答えはアプリや設定によって違うため、一言では言えません。だからこそ、削除の前に「データがどこに保存されているか」と「どうやって戻すか」を確かめます。この二つが分かれば、消してよいかを自分で判断しやすくなります。
保存先は大きく三つ
データの保存先は、大きく分けて次の三つです。
- 端末内:スマホ本体に保存される。アプリの削除と一緒に消える場合がある
- クラウド:インターネット上のサーバーに保存され、サービスのアカウントにひも付く
- 書き出したファイル:アプリの外へ取り出したファイル。PDFやCSV(表のデータを文字で並べた形式)など
一つのアプリが複数の保存先を使うこともあります。例えば、本文はクラウドに同期し、下書きや設定は端末内だけに置く、という作りもあり得ます。アプリの設定画面やヘルプで、何がどこにあるかを確かめてください。
アプリを消す前に確かめる、3つの保存先
- スマホ本体に保存
- アプリの削除と一緒に消える場合がある
→ 戻し方を先に確かめる
- サービスのアカウントにひも付く
- アプリを消しても別に扱われることがある
→ サービスの案内で確かめる
- PDF・CSVなど
- 読むための形と、読み戻せる形がある
→ 開いて中身を見る
iPhoneの「取り除く」と「削除」
iPhoneの場合、似た操作が二つあります。Appleの案内では、「アプリを取り除く」はアプリ本体が使う容量を空け、書類とデータは残す操作です。「アプリを削除」は、アプリと関連するデータを削除します。容量を空けたいだけなら、取り除く方が合う場面があります。
ただし、どちらもiPhone上の操作です。クラウドに保存されたデータやアカウントは別に扱われることがあるため、クラウド側の扱いはそのサービスの案内で確かめます。また、アプリを削除しても、アプリ内の定期購入は自動では解約されないとAppleは案内しています。メニューの名前はiOSの版によって変わる場合があります。
「ログインできる」と「戻せる」は別
アカウントにログインできても、データが戻るとは限りません。端末内だけにあったデータは、ログインし直しても戻らない場合があります。
同期(複数の端末やクラウドで同じ状態にそろえる仕組み)にも注意が要ります。同期は「消した」という状態もそろえます。iPhoneのiCloud写真では、1台で写真を削除すると、同じアカウントのほかのデバイスからも削除されるとAppleは案内しています。
バックアップ(ある時点の状態を別に取っておくもの)には、何が対象か、いつの時点か、どう戻すか、という条件があります。iPhoneの場合、iCloudバックアップの対象からアプリを外すと、そのアプリのデータがiCloudから削除されると案内されています。同期とバックアップの違いは「クラウドの同期はバックアップではない」の記事で詳しく扱っています。
書き出したファイルは開いて確かめる
書き出し(エクスポート)は、データを手元に残す方法の一つです。書き出しただけで安心せず、ファイルを開いて、件数、日付、添付の画像まで入っているかを見ます。
形式も確かめます。PDFは読むのに向きますが、別のアプリで編集し直すには向かない場合があります。後で再編集したいなら、テキストやCSVなど、アプリに読み戻せる形式があるかを確認します。Googleのデータの書き出しでは、データの種類によってHTML、CSV、JSONなどの形式になること、依頼した後の変更は含まれない場合があることが案内されています。
削除する前の確認
例えば、メモアプリを削除する前なら、メモがクラウドに同期されているか端末内だけか、別の端末やWebで同じメモが見えるか、書き出したメモを開いて本文と画像がそろっているか、の順に確かめます。
確認リスト
- データの保存先(端末内・クラウド・書き出し)を確かめた
- iPhoneなら「取り除く」と「削除」のどちらが目的に合うか考えた
- クラウド側のデータとアカウントの扱いを別に確かめた
- 同期で削除がほかの端末にも反映されるかを確かめた
- バックアップの対象・時点・戻し方を確かめた
- 書き出したファイルを開き、読み戻せる形式かを確かめた
今日、まず確認すること
よく使うアプリを一つ選び、データの保存先を確かめる。