暮らしの備え

冬の家庭の節電。エアコンの温度とフィルター、窓、こたつ、待機電力

冬の節電は暖房から見直すのが近道です。資源エネルギー庁の省エネポータルサイトと政府広報オンラインの試算・案内をもとに、エアコンの設定温度とフィルター掃除、窓とカーテン、こたつと電気カーペット、待機電力と照明で減らせる量を、計算の前提とあわせて整理します。

最終確認 2026.11.07約4分で読めます

この記事で分かること
  • 冬の家庭の電気で暖房が占める割合
  • エアコンの設定温度とフィルター掃除で減らせる量
  • 窓とカーテンで熱を逃がさない方法
  • こたつと電気カーペットの設定と敷き方
  • 待機電力と照明の見直し方

結論

冬の節電は、まず暖房から見直すのが近道です。政府広報オンラインによると、冬はエアコンを含む暖房が家庭の電力使用量の約3割を占め、暖房中の家の熱の約6割は窓などの開口部から逃げるとされています。

「エアコンは20℃を目安にし、フィルターを月1〜2回掃除する」「窓は厚手で丈の長いカーテンでふさぐ」「こたつと電気カーペットは温度を『中』にする」。この3つから始めると、寒さを我慢せずに電気を減らせます。

冬の電気、どこで減らせる?

エアコン
  • 設定は20℃を目安に
  • フィルターは月1〜2回掃除
  • 風向きは下向きに

→ 1℃下げて年約490円(2.5kW)

窓とカーテン
  • 熱の約6割は窓などから
  • 厚手で床まで届くカーテン
  • 昼は開けて夜は閉める
こたつ・カーペット
  • 温度は「強」より「中」
  • 上掛けと敷布団を合わせる
  • 下に断熱マットを敷く
待機電力と照明
  • 主電源を切る
  • 長く留守ならプラグを抜く
  • LEDに替え、器具を掃除
金額は資源エネルギー庁の試算(電気1kWhあたり31円)。機器や住まいで変わります。

エアコンは設定温度とフィルター

資源エネルギー庁の省エネポータルサイトは、暖房の設定温度を1℃下げると、2.5kWのエアコンで年間15.80kWh、約490円の節約になると試算しています。4.0kWのエアコンでは年間45.20kWh、約1,400円です。フィルターが目詰まりした状態と月1〜2回掃除した状態を比べると、2.5kWで年間37.90kWh、約1,170円の差になります。

金額は、電気料金の単価を1kWhあたり31円(税込)として計算したものです。東京をモデルにした木造南向きの住宅を想定し、暖房期間は10月28日から4月14日までの169日としています。契約している単価が違えば金額も変わるので、電気料金の明細にある単価に置き換えて考えてください。

暖房を1日1時間短くした場合は、2.5kWで年間35.68kWh、約1,110円です。温度調節は入り切りを繰り返さず自動運転に任せる、風向きを下向きにして暖かい空気を足元に届ける、室外機の吹出口のまわりに物を置かない、といった工夫も挙げられています。

確認リスト

  • エアコンのフィルターを最後に掃除したのはいつか
  • 設定温度が20℃より高くなっていないか
  • 室外機の前に物を置いていないか

窓とカーテンで熱を逃がさない

暖めた熱の多くが窓から逃げるので、窓まわりの対策は暖房の効きに直結します。政府広報オンラインは、厚手で丈の長いカーテンにする、断熱シートやフィルムを貼る、二重窓にするといった方法を挙げています。資源エネルギー庁も、床まで届く長いカーテンの方が効果的としています。

昼はカーテンを開けて日差しを取り込み、夜は閉めて保温する使い分けもすすめられています。ドアや窓の開け閉めを減らすことも基本です。ただし、石油ストーブなど燃やして暖める器具を使う部屋では、定期的な換気が要ります。

こたつと電気カーペットは「中」と敷き方

資源エネルギー庁の試算では、電気こたつの温度調節を「強」から「中」にすると、1日5時間の使用で年間48.95kWh、約1,520円の節約です。こたつ布団に上掛けと敷布団を合わせて使うと、こたつ布団だけの場合より年間32.48kWh、約1,010円少なくなります。

電気カーペットは、3畳用で「強」から「中」にすると年間185.97kWh、約5,770円です。部屋の広さに合った大きさにすると(3畳用から2畳用へ)年間89.91kWh、約2,790円とされています。下に断熱マットを敷く、分割して暖める機能があれば人のいない部分を切る、という工夫もあります。こたつは主に腰から下を暖めるので、上着を1枚足すと設定を上げずに済みます。

待機電力と照明

テレビなどは、リモコンで消した状態でも電力を使っています。資源エネルギー庁は、消すときは主電源を切り、旅行など長く家を空けるときはプラグを抜くよう案内しています。

照明は、54Wの白熱電球を7.5Wの電球形LEDランプに替えると、年間2,000時間の使用で93.00kWh、約2,880円の節約という試算があります。照明器具は汚れで1年に5〜15%暗くなるとされているので、掃除も役に立ちます。冬は夜が長く点灯時間が延びるので、使っていない部屋の明かりをこまめに消すことから始められます。

注意点

ここで紹介した数字は、決まった機器と使い方を前提にした試算です。地域や住まいの断熱、機器の古さで結果は変わります。寒さを我慢しすぎると体調を崩すおそれがあるので、室温を下げる前に、フィルター・カーテン・服装から見直してください。

今日、まず確認すること

エアコンのフィルターを外してほこりがたまっていないかを確かめ、リビングのカーテンが床まで届いているかを見てください。

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