- 無料アプリを支える主な仕組み
- 無料の範囲と課金の条件の見方
- プライバシー情報・権限・トラッキングの読み分け
結論
無料のアプリを入れるとき、「無料」の表示だけでは、どこまで使えるのか、データがどう扱われるのかは分かりません。確かめたいのは、機能の範囲、料金の条件、データの扱いの三つです。無料だから危ない、有料だから安心、と値段で決めずに、公開されている情報でそれぞれを見ていきます。
「無料」の表示のほかに確かめる3つ
- 保存できる件数や容量
- 書き出しは無料か
- 広告は出るか
- 有料になる機能
- 無料体験の後の課金
- 始まる日付
- ストアのプライバシー情報
- 開発者のポリシー
- 権限と機能の結び付き
無料で提供できる仕組み
無料のアプリが続けられる理由は一つではありません。
- 広告を表示する
- 基本は無料で、追加の機能や容量を有料にする(フリーミアム)
- 寄付や応援を受ける
- 会社の別の事業(本業のサービスや店舗など)の入口として提供する
ただし、無料だから個人情報を売っている、有料だから情報を集めていない、とは言えません。料金とデータの扱いは、別々に確かめます。
無料の範囲と課金の条件
使い始めてから困りやすいのは、次のような条件です。
- 保存できる件数や容量に上限がある
- 書き出し(エクスポート)が有料の機能になっている
- 広告が表示されるか、有料で消せるか
- 無料体験の後、自動で有料のサブスクリプション(定期購入)に切り替わるか、その日付はいつか
例えば、無料の家計簿アプリで1年分を記録した後に、書き出しが有料だと分かると、続けるか乗り換えるかの判断が難しくなります。アプリストアの説明や、アプリ内の料金の画面を最初に見ておくと、こうした状況を避けやすくなります。
プライバシー情報とポリシー
App Store の場合、各アプリのページにプライバシー情報の欄があり、収集される可能性があるデータの種類と用途が、「ユーザのトラッキングに使用されるデータ」「ユーザに関連付けられたデータ」などに分けて表示されます。この情報はデベロッパ(開発者)の自己申告です。Appleの説明では、無料版と有料版で集め方が違う場合は、両方を申告する必要があるとされています。
状況による違いは、開発者のプライバシーポリシーに詳しく書かれていることがあるので、あわせて読みます。ほかのストアを使う場合は、そのストアの表示を確かめてください。
権限、広告、トラッキングを分けて考える
アクセス権限は、アプリが端末のカメラや写真、位置情報などを使うための許可です。見るべきは、求められた権限が機能の目的と結び付いているかです。QRコードを読むアプリがカメラを求めるのは自然です。関係の見えない権限は、許可しないで使えるか試す方法もあります。
ただし、権限を求めることだけで不正と決め付けることはできません。また、アプリが端末の写真を見られることと、写真を外部のサーバーへ送ることは別の話です。送るかどうかは、プライバシー情報やポリシーで確かめます。
広告も同じです。広告が出ることと、トラッキングは同じ意味ではありません。Appleの説明では、トラッキングとは、アプリで集めたデータを他社のアプリやWebサイトなどのデータと結び付けて広告に使ったり、データブローカーと共有したりすることを指します。
やめるときに持ち出せるか
使うのをやめるときのことも見ておきます。記録を書き出せるか、どの形式か、アカウントを削除したらデータがどうなるかは、アプリごとに違います。大事な記録を預けるアプリほど、始める前に確かめておくと安心です。
確認リスト
- 無料で使える範囲と、有料になる機能を確かめた
- 無料体験の後に課金が始まる条件と日付を確かめた
- ストアのプライバシー情報と、開発者のプライバシーポリシーを読んだ
- 求められた権限が、使いたい機能と結び付いているか考えた
- データを書き出せるか、その形式を確かめた
今日、まず確認すること
よく使う無料アプリを一つ選び、無料で使える範囲と、ストアのプライバシー情報を確認してください。