暮らしの備え

冬の停電と大雪への備え。暖の取り方・一酸化炭素・車・スマホの電池

冬の停電や大雪で命に関わりやすいのは、寒さそのものより一酸化炭素中毒と、雪の中での立ち往生です。国土交通省・気象庁・消費者庁・NITEの案内をもとに、停電中の暖の取り方、発電機や車のマフラーの注意、外出の判断、スマホの電池の持たせ方を整理します。

最終確認 2026.11.07約4分で読めます

この記事で分かること
  • 大雪のときに国が呼びかけていること
  • 車が雪で動けなくなったときの一酸化炭素の注意
  • 停電中の暖房と発電機の使い方
  • 停電が戻ったときの火災の防ぎ方
  • スマホの電池を長く持たせる設定

結論

冬の停電や大雪で気をつけたいのは、寒さに加えて一酸化炭素中毒です。雪にふさがれた車のマフラー、屋内で動かした発電機、換気をしない燃焼式の暖房は、どれも無色・無臭の一酸化炭素がたまる原因になります。

大雪の予報が出たら、まず外出そのものを減らすこと。停電したら、燃やして暖を取る器具は換気とセットで使い、電気ストーブなどのプラグは抜いておくこと。この2つを、家庭と職場で先に決めておくことが出発点です。

大雪の予報が出たら、外出を減らす

国土交通省と気象庁は大雪が見込まれるとき「大雪に対する国土交通省緊急発表」を出しています。2026年1月の発表では、大雪が予想される地域ではテレワークの活用なども含めて不要不急の外出を控え、出かけるなら時間に余裕を持つよう呼びかけました。やむを得ず車を運転する場合は、冬用タイヤ、チェーンの事前確認と携行、スコップや砂などの冬用装備を求めています。

高速道路と並行する国道が同時に通行止めになることや、公共交通で大規模な遅れや運休が起きるおそれにも触れています。小さな事務所なら、予報が出た段階で「翌日は在宅にする」「来客の予定をずらす」と前日のうちに決めておくのが現実的です。

確認リスト

  • 車に冬用タイヤ・チェーン・スコップを積んでいるか
  • 出発前に燃料の残りを確かめたか(軽油は寒冷地向けのものか)
  • 大雪の前日に、在宅勤務や予定の変更を決める人が決まっているか

車で動けなくなったら、マフラーのまわりの雪を

国土交通省北陸地方整備局の北陸雪害対策技術センターは、排気口が雪で埋まると一酸化炭素中毒のおそれがあるとして、マフラー付近を定期的に除雪し、窓を少し開けて換気するよう案内しています。暖房は燃料切れやバッテリー上がりに気をつけながら使うこと、救助を求めるときは国道番号と道路わきの地点標(キロポスト)で場所を伝えることも挙げています。

吹雪の中では位置を見失うおそれがあるため、避難先や救助の人が確実に見える場合を除いて車を離れないこと、後ろから車が来るので車道側に出ないことも示されています。エンジンを止めても過ごせるように、毛布や手袋などの防寒具を車に積んでおくと安心です。

停電中の暖房と発電機

消費者庁とNITEは、携帯発電機を屋内で使わないよう注意を呼びかけています。屋外でも、車の中やテントの中で使うと屋内と同じかそれ以上に危ないとし、出入口や窓から離れた風通しのよい場所で使うよう求めています。

石油ストーブなど燃やして暖を取る器具は、換気が足りないと不完全燃焼を起こして一酸化炭素が増えます。NITEは、使用中はこまめに換気し、寝るときは使わずに確実に消すよう注意しています。テントや車の中でカセットこんろなどのガス器具を使わないことも挙げています。

停電中は、電気ストーブなどヒーターを内蔵した電熱器具のプラグをコンセントから抜いておきます。電気が戻ったときに勝手に動き出して火が出るのを防ぐためです。避難する時間があるときは、分電盤のブレーカーも切ります。復旧後は、プラグやコードに傷や焦げがないかを見てからブレーカーを入れ、機器を1台ずつ差して様子を見ます。

スマホの電池を持たせる

停電中は、スマホが情報を得る主な手段になります。iPhoneの低電力モードは、画面の明るさを下げ、自動ロックを30秒にし、メールの取得やアプリのバックグラウンド更新などを止めて電池を長持ちさせます。「設定」→「バッテリー」(iPhone 15以降は「電力モード」)か、コントロールセンターのバッテリーのアイコンからオンにできます。Androidにも省電力の設定がありますが、名前や場所は機種で違うので、メーカーの案内で確かめてください。

動画や地図を長く開いたままにしない、家族で同時に全員の電池を使い切らない、といった使い方の工夫も役に立ちます。

大雪と停電、場面ごとの身の守り方

大雪の予報
  • 不要不急の外出を控える
  • 前日に在宅勤務を決める
  • 冬用タイヤ・チェーン・スコップ

→ まず外出を減らす

車で動けない
  • マフラー付近を除雪
  • 窓を少し開けて換気
  • 見えない限り車を離れない

→ 一酸化炭素に注意

停電中の暖房
  • 発電機は屋内で使わない
  • 燃やす暖房はこまめに換気
  • 電気ストーブのプラグを抜く

→ 寝るときは消す

スマホの電池
  • 低電力モードをオン
  • 動画や地図を開いたままにしない
  • 家族で同時に使い切らない
国土交通省・気象庁・消費者庁・NITE・Appleの案内をもとにしています。

注意点

NITEによると、一酸化炭素は無色・無味・無臭で、濃度が上がると頭痛などが起こり、進むと命に関わります。においで気づけないので、「少しの時間だから」と換気を省かないでください。地域の電力会社の停電情報の見方や、自治体の防災情報の受け取り方は、停電する前に家族や職場で一度開いておくと安心です。

今日、まず確認すること

車のトランクにスコップと毛布があるかを確かめ、家族と「停電したら電気ストーブのプラグを抜く」と話しておいてください。