暮らしの備え

緊急地震速報の訓練でスマホが鳴らないのは正常。本番で受け取るための設定

11月5日の緊急地震速報の全国訓練では、スマホの緊急速報メールに訓練の速報は流れない仕組みでした。鳴らなかった理由と、本番で受け取れるようにスマホと職場で確かめること(受信の条件・設定の場所・格安SIM・館内放送)を整理します。

最終確認 2026.11.05約3分で読めます

この記事で分かること
  • 11月5日の訓練の中身
  • スマホの緊急速報メールに訓練が流れない理由
  • スマホで受け取るための2つの条件
  • iPhoneの設定の場所と格安SIMの注意
  • 職場で決めておくこと

結論

11月5日(木)の緊急地震速報の全国訓練(10時ごろに訓練用の速報を配信する計画)では、スマホの緊急速報メール(エリアメール)に訓練用の速報は流れない仕組みでした。訓練のときにスマホが鳴らなかったのは、故障でも設定ミスでもありません。

その代わり、本番で鳴るかどうかは訓練では確かめられません。気象庁は、携帯電話で受け取るには「受信に対応した機種であること」と「受信のための設定がされていること」が必要だと説明しています。訓練が終わったいまのうちに、スマホの設定と職場で速報を知る手段を見直しておくと、次の訓練や本番に備えられます。

訓練の中身と、スマホが鳴らない理由

内閣府(防災担当)・消防庁・気象庁は10月29日、「津波防災の日」「世界津波の日」の11月5日に全国訓練を行うと発表しました。気象庁が10時ごろに訓練用の速報を配信し、参加する機関が防災行政無線や館内放送、専用の受信端末で知らせ、参加者が身を守る行動をとる流れです。参加は全都道府県と1,740市区町村、24府省庁、738か所の民間企業・団体などです。

発表資料は、訓練用の速報はテレビ・ラジオや、スマホの緊急速報メールでは知らされないと明記しています。ただし、一部の市区町村はCATVやコミュニティFMで訓練の速報を流したり、緊急速報メールで訓練用の避難指示などを送ったりする場合があります。気象庁によると、自治体の防災メールや防災アプリでは、訓練と明記した速報が届く場合もあります。同じ職場で鳴った人と鳴らなかった人が出ても、どちらも異常ではありません。

スマホで本番を受け取るために

気象庁は、通信中や電波の悪い場所では受け取れないことがあるとしています。携帯電話の緊急地震速報はテレビ・ラジオとは別の報知音で、各社共通です。どんな音かを事前に確かめておくよう勧めています。

Appleのサポートページによると、iPhoneでは日本の「緊急地震速報/災害・避難情報」は初めからオンで、受け取るには対応した通信事業者のSIMかeSIMが必要です。設定は「設定」→「通知」→いちばん下の項目で確かめられます。Androidは機種によって設定の場所が違うので、メーカーか契約先の案内で確かめてください。

格安SIMや1台に2回線を入れている場合は、契約先の案内に緊急速報の受信について書かれているかを確かめ、分からなければ契約先に問い合わせてください。

確認リスト

  • スマホの緊急速報(緊急地震速報)の設定がオンになっているか
  • 使っている機種と回線(格安SIMを含む)が受信に対応しているか
  • 会社が貸しているスマホで、管理側の設定が通知を止めていないか

職場で決めておくこと

速報を知る手段をスマホだけにすると、電話中の人やスマホを机に置いて離れた人が取り残されます。発表資料の「緊急地震速報訓練行動チェックシート」も、最初の確認項目に、職場の館内放送など速報を受け取る手段を把握しているかを挙げています。館内放送がない職場なら、誰かのスマホが鳴ったらその人が大声で知らせる、と決めておきます。

チェックシートは、速報から強い揺れまでは数秒から数十秒しかないとしています。その場で考える時間はないので、場所ごとの行動を先に決めておくことが訓練の目的です。行動の例として、慌てて外に飛び出さない、エレベーターは最寄りの階で止めてすぐ降りる、車の運転中は急ブレーキをかけず緩やかに減速する、などが挙げられています。全国訓練の時間に参加できなかった職場も、気象庁の訓練用の動画などを使えば別の日に行えます。

注意点

気象庁は、緊急地震速報を装った迷惑メールに注意するよう呼びかけています。通知が多すぎて緊急速報までオフにした人は、別の通知を減らす方法で解決してください。電波の弱い場所では受け取れないこともあるので、テレビ・ラジオ、防災行政無線、館内放送などと組み合わせてください。

今日、まず確認すること

自分のスマホの緊急速報の設定がオンになっているかを、今日のうちに開いて確かめてください。