暮らしの備え

モバイルバッテリーの発火を防ぐ。買う・充電する・捨てる・飛行機の決まり

モバイルバッテリーなどリチウムイオン電池の製品の事故は、NITEへの報告で増えています。NITE・消費者庁・経済産業省・国土交通省の案内をもとに、PSEマークとリコールの確かめ方、充電と保管、膨らんだときの扱い、正しい捨て方、2026年4月からの機内持ち込みのルールを整理します。

最終確認 2026.11.07約3分で読めます

この記事で分かること
  • リチウムイオン電池の製品の事故の傾向
  • 買う前に見るPSEマークとリコール情報
  • 充電・保管と、膨らんだときの扱い
  • ごみに混ぜない捨て方とJBRCの回収
  • 2026年4月からの機内持ち込みのルール

結論

モバイルバッテリーの発火を防ぐ要点は、「PSEマークのある製品を選ぶ」「目の届く所で充電する」「膨らんだら使わない」「ごみに混ぜない」の4つです。飛行機では2026年4月24日から、機内に持ち込めるのは2個までになり、機内で使うことと充電することもしないよう求められています。

年末年始の帰省や出張の前に、手元のバッテリーを一度並べて確かめておくと安心です。

どんな事故が起きているか

NITE(製品評価技術基盤機構)によると、2021年から2025年の5年間に受け付けたリチウムイオン電池を使った製品の事故は2,140件でした。製品別ではモバイルバッテリーが最も多く、ポータブル電源も増えています。事故は気温が上がる春から夏に増え、8月が最も多くなります。

原因の例として、暑い車内に置いたままにして電池が膨らみ破裂したもの、外から強い衝撃を受けて電池が異常に熱くなったもの、リコール品と知らずに充電中に発火したものが挙げられています。

消費者庁も2025年10月、ワイヤレスイヤホン、スマートウォッチ、携帯用扇風機の発煙・発火などの事故が2020年度から2024年度の5年間で162件あり、うち136件がリチウムイオン電池が原因と考えられると公表しました。身に着ける小さな製品でも起きている点に注意が要ります。

買う前に:PSEマークとリコール

経済産業省によると、モバイルバッテリーは電気用品安全法の対象で、2019年2月1日以降はPSEマークのないものは販売できません。NITEは、PSEマークに加えて、マークの近くに書かれた届出事業者の名前も確かめるよう勧めています。

リコールの情報は、買う前と、使っている間も定期的に確かめます。NITEは「NITE SAFE-Lite」での確認を案内しています。

確認リスト

  • 手元のバッテリーにPSEマークと事業者名があるか
  • 型番でリコールの対象になっていないか
  • 本体が膨らんだり、変形したりしていないか

充電と保管、膨らんだとき

NITEは、充電は安全な場所で、目の届く範囲で行い、外出中や寝ている間の充電は避けるよう勧めています。充電器は指定のものを使います。しばらく使わずに保管するときは、なるべく満充電を避けます。

膨らみや変形など、いつもと違うと感じたら使うのをやめます。NITEは、金属の缶や土鍋など燃えない容器に入れて、販売店やメーカーに相談するよう案内しています。万一発火したら、まず自分の身の安全を確保し、消火器や大量の水で消火し、難しければ119番に通報します。

捨てるとき:ごみに混ぜない

リチウムイオン電池の製品を燃えるごみや不燃ごみに混ぜると、ごみ収集車や処理施設で火災の原因になります。消費者庁は、捨てる前に電池を使い切り、端子に絶縁テープを貼ること、自治体の捨て方やメーカーの回収方法を確かめることを勧めています。

一般社団法人JBRCは、会員企業の製品を協力店・協力自治体で回収しています。モバイルバッテリーは、スマホなどを充電するための製品を丸ごと出し、分解して電池を取り出さないよう求めています。膨らんだもの、壊れたもの、水にぬれたもの、会員以外のメーカーの製品は対象外なので、その場合は自治体に相談してください。

飛行機に持ち込むとき

国土交通省は2026年4月24日から、国内線と日本を発着する便を対象に新しいルールを適用しました。機内に持ち込めるモバイルバッテリーは160Wh以下のものを2個までとし、機内でモバイルバッテリーに充電すること、モバイルバッテリーから他の機器に充電することをしないよう求めています。預け入れ荷物に入れられないことと、座席の上の収納棚に入れず手元に置くこと(2025年7月から)はこれまでどおりです。海外の航空会社を使うときは、その会社の案内も確かめてください。

モバイルバッテリーは場面ごとに確かめる

買う
  • PSEマークがある
  • 届出事業者名を確かめる
  • リコールを型番で確認
充電・保管
  • 目の届く所で充電
  • 外出中・就寝中は避ける
  • 膨らんだら使わない

→ 燃えない容器に入れる

捨てる
  • ごみに混ぜない
  • 端子に絶縁テープ
  • 分解せず丸ごと出す

→ 自治体の捨て方を確認

飛行機
  • 160Wh以下を2個まで
  • 機内で充電・使用しない
  • 収納棚に入れず手元に

→ 預け入れはできない

NITE・消費者庁・経済産業省・国土交通省の案内をもとにしています。飛行機の決まりは2026年4月24日からのものです。

注意点

安さだけで選ばず、届出事業者名やサポートの窓口がはっきりした製品を選んでください。職場で貸し出しているバッテリーがあれば、まとめて点検する日を決めておくと見落としが減ります。

今日、まず確認すること

家や職場にあるモバイルバッテリーを集め、PSEマーク・膨らみ・リコールの3点を確かめてください。

関連記事

あわせて読む。