- ポリ袋調理の手順と注意
- ラップとポリ袋で洗い物を減らす工夫
- カセットボンベを安全に扱うこと
- 断水したときのトイレの使い方
- 給水の水の運び方と寒さのしのぎ方
結論
停電や断水が続くと、食事・トイレ・水・寒さの困りごとが重なります。家にあるポリ袋、ラップ、新聞紙、段ボールで補えることは多く、どれも一度試しておくと、いざというときに迷いません。
なかでも先に覚えておきたいのは、断水したら水洗トイレは流さず袋で受けること、カセットボンベを熱くしないことの2つです。
停電・断水のとき、家にあるもので補う4つのこと
- ポリ袋で湯せん調理
- 鍋底に皿や布巾
- 食器にラップをかぶせる
→ 湯も食器も汚さない
- 断水したら流さない
- ゴミ袋を2重にかぶせる
- 新聞紙を入れて結ぶ
→ 下の階への逆流を防ぐ
- 風呂に水を張っておく
- 3リットルで3kg
- 段ボールにポリ袋を敷く
→ 背負って運ぶ
- 新聞紙を衣服の間に
- おなかに新聞紙とラップ
- 床に段ボールを敷く
→ 床からの冷えを防ぐ
水を使わずに食べる
ポリ袋に食材を入れ、鍋で湯せんして加熱する方法を、農林水産省は「パッククッキング」として紹介しています。湯は汚れないので繰り返し使え、袋のまま器に盛れば食器も汚れません。同省の資料では、湯せん対応と書かれた高密度ポリエチレンの袋を使い、1袋は1〜2人分、袋が破れないよう鍋の中に耐熱の皿や布巾を敷くとしています。
東京都のごはんの例では、米1合と水200〜220mlを袋に入れてしばらく置き、袋をねじって空気を抜いて上のほうで縛ります。沸騰した湯で20分湯せんし、火を止めて10分蒸らします。
食器にはラップをかぶせて使えば、洗わずに済みます。ポリ袋は手にかぶせて手袋代わりにしたり、ボウル代わりにしたりもできます。
カセットボンベは熱くしない
NITEと消費者庁は、カセットこんろを2台以上並べたり、大きな調理器具をのせたりしないよう注意しています。熱がこもってボンベが過熱し、破裂するおそれがあるためです。ボンベは向きを合わせて正しく装着し、シューという音やにおいがしたら外して使うのをやめます。
使い終わったらボンベを外し、40℃未満の涼しい場所に保管します。ガスの出が悪くても温めてはいけません。農林水産省は、使用期限の目安をボンベ約7年、こんろ約10年としています。
断水したときのトイレ
断水すると水洗トイレは流せません。東京都は、水が出ても集合住宅で配管が壊れていると、汚水が逆流して下の階のトイレからあふれるおそれがあるとしています。便器にかぶせて固めて処理する携帯トイレ・簡易トイレを使います。
【ポリ袋のトイレ(東京都の案内)】
1. 便座を上げ、ゴミ袋を便器にかぶせる
2. 便座を下ろし、上からもゴミ袋をかぶせる
3. 細かくちぎった新聞紙などを入れる
4. 使ったら袋を結び、区市町村の出し方に従う新聞紙の代わりに、ペットシートや紙おむつも使えます。「東京防災」は、排水できる場合にバケツの水で流す方法も載せています。そのときもトイレットペーパーは流さず、ごみとして捨てます。
水の確保と運び方
首相官邸のページは、トイレや洗い物に使う水は飲み水とは別に、ポリタンクにくむか風呂に水を張って確保しておくよう勧めています。
給水所の水は、容器を各自で持って行きます。東京都水道局によると、3リットルで3kgと重いため、背負える給水袋や、ペットボトルとリュックの組み合わせが便利です。ポリタンクがなければ、段ボール箱にポリ袋を敷き、底と側面を布の粘着テープで補強すれば容器になります。階段で運ぶときは、リュックに大きめのポリ袋をかぶせて水を入れる方法もあります。
寒さを身近なものでしのぐ
東京都の「もしもマニュアル」では、新聞紙を衣服の間に入れて断熱材にしたり、掛け布団の代わりにしたりする方法を紹介しています。二つ折りの新聞紙をおなかに巻き、上からラップを巻くと保温になります。床に寝るときは、シートの上に段ボールを重ねると床からの冷えを防げます。
燃料を使う暖房の注意は、冬の停電の記事で扱っています。
確認リスト
- 断水したら水洗トイレを流さないと家族で共有したか
- ポリ袋・ラップ・新聞紙・粘着テープが家にあるか
- カセットボンベを熱源のそばに置いていないか
今日、まず確認すること
湯せん対応のポリ袋で一度ごはんを炊き、家族で手順を試してください。