- 部屋全体を暖める器具と体の近くを暖める器具の違い
- 燃やして暖める器具に換気が要る理由
- 電気の暖房器具の電気代の計算のしかた
- 暖かい空気を回す工夫と湿度
- 低温やけどと子どものやけどの注意
結論
暖房器具は「部屋全体を暖めるもの」と「体の近くを暖めるもの」に分けて考えると選びやすくなります。部屋全体はエアコンや石油・ガスのファンヒーター、足元や体のまわりはこたつや電気カーペットです。
そのうえで、燃やして暖める器具は使っている間の換気が要ること、電気の器具は消費電力と使う時間で電気代が決まることを押さえます。この2点が分かると、器具の組み合わせ方を決めやすくなります。
暖房器具は2つに分けて考える
- エアコン(ヒートポンプ)
- 石油・ガスのファンヒーター
- 燃やす器具は換気が要る
- こたつ・電気カーペット
- 人のいない部分は切る
- 長時間の肌の接触に注意
- 消費電力×時間×単価
- 1,000Wを1時間で1kWh
- Wは本体の表示で確かめる
→ 31円/kWhなら1時間約31円
- サーキュレーターで循環
- エアコンの風は下向き
- 湿度で体感温度が上がる
部屋全体を暖める器具
エアコンは「ヒートポンプ」という仕組みで、暖房のときは室外の空気の熱を室内へ運びます。資源エネルギー庁は、熱を運ぶ仕組みなので少ないエネルギーで暖房できると説明しています。一方で、フィルターの目詰まりや室外機のまわりの障害物があると効きが落ちます。
石油ファンヒーターやガスファンヒーターは、燃料を燃やして温風で部屋を暖めます。使っている間は定期的な換気が要ります。政府広報オンラインは、換気が足りないと酸素が不足して不完全燃焼になり、一酸化炭素の濃度が上がって中毒になるおそれがあるとしています。ファンヒーターは燃料のほかに電気も使い、資源エネルギー庁の試算でも灯油やガスとは別に電気の削減量が示されています。
同じ試算では、外の気温が6℃のとき、石油ファンヒーターの設定を21℃から20℃にすると、1日9時間の使用で年間の灯油が10.22L、約1,210円少なくなります(灯油1Lあたり118円で計算)。室温は急には下がらないので、外出や寝る15分くらい前に切るのがコツとされています。フィルターの掃除も効率を保つうえで欠かせません。
体の近くを暖める器具
電気こたつや電気カーペットは、使う人のまわりを暖める器具です。こたつは主に腰から下を暖めるので、上半身は1枚多く着ると過ごしやすくなります。エアコンなどと一緒に使うときは、こたつの温度を控えめにします。電気カーペットは、下に断熱マットを敷き、分割して暖める機能があれば人のいない部分を切ります。
電気の暖房器具の電気代は「消費電力(kW)×使った時間×電気料金の単価」で考えられます。たとえば消費電力1,000Wの器具を1時間使うと1kWhで、資源エネルギー庁が試算に使う単価1kWhあたり31円なら約31円です。実際の消費電力は本体の表示や取扱説明書で、単価は電気料金の明細で確かめてください。強弱の切り替えがある器具は、どの段で何Wかも見ておくと比べやすくなります。
暖かい空気を回し、湿度を上げる
暖房をつけても足元が冷えるときは、暖まった空気が部屋の上の方にたまっている場合があります。資源エネルギー庁と政府広報オンラインは、扇風機やサーキュレーターを一緒に使って暖まった空気を循環させること、エアコンの風向きを下向きにすることをすすめています。
政府広報オンラインは、やかんや鍋料理などで湿度を上げると体感温度が上がるとしています。寒いと感じたら、設定温度を上げる前に、湿度と服装を見直すのが順番です。
確認リスト
- 燃やして暖める器具を使う部屋で、換気のタイミングを決めているか
- 電気の暖房器具の消費電力(W)を本体の表示で確かめたか
- サーキュレーターや扇風機を暖房と一緒に使えるか
注意点
消費者庁は、湯たんぽや電気カーペットなどは長い時間同じ場所が肌に触れると低温やけどになることがあるとして、長時間使わないよう呼びかけています。電気カーペットにタオルを敷いて乳児を寝かせていて、低温やけどが疑われた例も寄せられています。床に置く暖房器具や加湿器は、子どもの手が届かない場所に置くか、安全柵で囲むことも挙げています。
ストーブの置き場所と住宅火災、停電中の暖の取り方と一酸化炭素については、関連記事で詳しく扱っています。
今日、まず確認すること
家にある暖房器具を「部屋全体」と「体の近く」に分けて書き出し、燃やして暖める器具を使う部屋の換気のしかたを家族で確かめてください。